9月8日 白山白川郷ウルトラマラソン
 9月8日、第7回白山白川郷100キロウルトラマラソン 無事完走しました。6回目となる100キロウルトラマラソン。気温35度の過去最高の過酷な条件にリタイア寸前まで追い込まれましたが、大会スタッフ、エイドボランテイアの皆様や沿道の声援を力に完走することができました。

 東部トップツアーズの白山白川郷ウルトラマラソンオフィシャルツアー。
 9時15分名古屋駅集合なので自宅出発は8時35分。集合時間2分前くらいに銀の時計に到着するとすでにそれと思われる皆さんが集まっていました。25名くらいでバスに乗り込み道の駅白川郷へ向かう。ひるがの高原SAで休憩し12時10分くらいに到着。
 受付を済ませ、食事処で食券買うも大混雑のてんやわんやでカレー出てくるまで20分かかりました。

 

道の駅白川郷

受付会場

昼食はカレーライス

選手説明会

特別ルールの説明
 13時選手説明会が始まる。走るTVでコース紹介もされていた担当者の方から白川町自慢、コース紹介や特別ルールの説明がありました。

 台風によるフェーン現象の影響で35度近くの猛暑予報となるとのことで、選手の安全を考慮し、第3関門となるかわち保健センターまで走り切ればその地点をフィニッシュゴールとし完走とする(記録証は50キロ)、第4関門、第5関門もそれぞれフィニッシュゴールとして完走扱い、後日完走証とメダルを送付する特別ルールが発表され、各自、安全第一にそれぞれのゴールにむけて楽しんでほしいと説明がありました。

 ただでさえ前半の1000m登る山越えの過酷なコース、さらに後半は単調な日陰のないキャニオンロードや手取川の堤防、海沿いのコースでの酷暑では、容赦のない日差しが照り付け、どれほど過酷な状況となるかは簡単に想像することはでました。

 酷暑に備えてネックークーラーは2つ用意。一つは冷えピタと一緒にピックアップバックへ。持参する予定のマイボトルは出発前自宅で朝洗ってそのまま忘れてきてしまい、コーヒのボトル缶で代用することにした。

 6回目の100キロ。最初の能登すずは後半の雨風、サロマも28度で完走率は58%、えびすだいこく100キロも40キロ過ぎから雨、柴又100Kも遠くの台風の影響による強風、沖縄100キロも気温28度。考えればコンデイションのよかったウルトラレースはひとつもなかった。試されているのかな?と思えるレースばかり…、今回も…。
 終了後会場で記念Tシャツを2枚購入。明日の後半は購入したノースリーブのシャツ着て走ります。
 

歩いて宿舎へ

御宿 結の庄


部屋にメッセージカードが

焙煎珈琲

頂きました

貸し切り露天風呂


 
 終了後は歩いて御宿結の庄へ。合掌棟もある素敵な宿で、スタッフの方の笑顔やおもてなしも最高でした。ツアーでの申込みだったのでデラックスツインを一人部屋(追加料金は9000円だったか)で利用。部屋に入るとコーヒー豆を挽くセットもあり、いつもレース前は飲まないコーヒーもいただきました。貸切風呂も15時から使用することができ、誰も入っていなかったのでデジカメもってパシャリ。湯上りにはアイスも無料で食べることができました。

 その後は合掌村に行こうかなと宿舎をでましたが歩いていくには遠すぎたので再び道の駅へ向かいお土産を購入。部屋に戻り、第3関門のエイドに預ける荷物などを準備。

 夕食は懐石料理となっており飛騨牛の野菜鍋など堪能しました。

 







 9時にはベットに入りましたがほとんど眠れないまま12時、水飲んで横になると少し熟睡できたが1時30分頃金縛りに。人がいる気配がしたけど体が動かない。何とか声を出すことができて起きることができた。もちろん周りには誰もおらず、1時30分の朝食時間を過ぎていたので廊下を通る人の声だったのかもしれない。
 2時に朝食会場へ。バイキングをいただき、帰り際にはバナナ、飛騨牛乳、塩雨2つをいただいた。

 3時35分 バスに乗り込み出発。4時前に会場へ到着。

 スタート前の気温25度。コーヒーボトル缶にクエン酸を入れていただき水で薄めたスペシャルドリンク、甘酒をいただく。スタート地点へ整列し、スタート式では、特別ルールなどの説明、宮司さんによる完走祈願などの後、5時スタート。エントリーリストでの参加者数は1184名。


 


 まずは日の出前の幻想的な白川郷を気持ちいいペースで走り抜ける。5キロくらいから白山白川郷スカイラインの入り口を通過しいよいよ山越え。なんとか7:30くらいのペースで走り続け、最高到達点1445mには2時間5分くらいで到着。そこからは一気に下り。2回の池田山練習で行けると思っていたのでキロ4分30から40くらいまでペースを上げて走った。(しかし足の負担がきつく40キロ過ぎの下りではキロ6分もきれなくなる)。

 山区間のエイド。飛騨牛乳は気づかずスルーしてしまったが、コーンスープとそうめん、温泉炭酸水、おろしうどんをいただく。そうめんは冷たくて汁まで全部いただきました。

 40キロのタイムは4時間7分52秒。ここまでは日陰もあり風もむしろ涼しく心地よかったが、ここから一気に気温が上がる。水被りは25.9キロエイドのふくべの大滝からは毎回エイドの度に頭、首に3回ほど被る。給水は一気に飲まないようにし、コーヒーボトル缶に補充し走りながらこまめにとり続ける。エネルギージェルショッツはここまで3袋、塩飴なども4個とった。

 



 45キロあたりからは暑さにもやられてペースダウン。カメラ持って走る有名なランナーのYouTubeに45キロあたりで映っていました。別の方のYouTubeにも第2関門で座り込んでおそばを食べている様子が…。お二方とも12時間前後でゴールされているので、前半の飛ばしすぎと後半の落ち込みの大きさがわかります。

 エイドのにわかそば。一口でもいいよと言われ取りましたが、やはり残してしまいました。40〜50の10キロは1時間25分。首にネッククーラー巻いていたけど、容赦のない日差しと熱風に参っています。

 北陸電力水力センターのエイドで「ソフトクリームはどこのエイドですか」とスタッフに聞くと、後5キロ先と…。一緒にエイドにたどり着いた女性ランナーも「私も気になってたの」と…。それを楽しみにまた走り出す。

 59.8キロの第3関門かわち保健センターには12時くらいに到着。すぐにそばソフトGET。もう一ついただきクーラーのきいた更衣室へ。
 隣に座った方がここでやめる、楽しくないと言っていたので悩みました。このタイムなら歩いても完走できそうだがギリギリだろう。そうするとお風呂も入れず帰ることになる。リタイヤしてお風呂入ってゆっくりするのもいいかなと思いましたが、シャツを着替えているうちに気持ちも変わった。
 ここでアイシング用の氷をいただくことができたので、口に含み少し復活。かーちゃんに電話し、大丈夫なのと心配されましたがいけるとこまで行ってみると…。20分くらいの休憩で出発。

 60キロ7時間18分で通過。

 64キロくらいでいよいよ走れなくなり歩き。なんとか65.1キロのエイドに到着しきゅうりで塩分補給。クーラーのきいた待合室があったので座って休む。自販機があったので小銭もってればよかったと後悔。エイドの水やアクエリはほとんどがぬるいのです。
 ここでも女性ランナーが3名ほどいて、「私たち走ってて大丈夫なのかな?」と言いながらも出発しだしたので、私もめげずに後に続く。白山比盗_社の横の山道。もうみんな歩いている。

 66.3キロの第4関門パーク獅子吼へ。ここでもリタイヤする人が何人かいて、私も「ここでリタイヤするとバスは何時に来ますか?」と聞いてみる。50分後とのことだったので、「次まで行ってみます」と、「次は15キロ先ですよ」と心配されました。このエイドでも氷水が用意されていたので2杯のんでボトル缶にも補充、残った氷をカップに入れたまま持って走り出しました。両手の手のひらをしばらく冷やすことができました。

 70キロ通過9時間3分。残り30キロをあと5時間。

 ここからは国道横の歩道を走る。信号も時折ありストップするがそのたびに走れなくなる。76キロくらいからはフラフラになりながら歩き続けていたが、歩いているランナーにも何人も抜かれた。
 77キロの川北町保健センターに到着。エイドであんこの入ったいちじく太鼓をいただく。後半とっていなかったショッツも投入。少し走れるようになるが、ここからは手取川沿いの堤防。

 80キロ通過10時間41分。残りはキロ10でも間に合うが、遅くてもはしりつづけることがゴールにつながる。後20キロ。

 手取川の堤防道路はまるで柴又100Kのコースのようだった。ずっと先まで見える道路。ここは歩いてはダメ、走り続けることが必要なのはわかっている。キロ7分30で走り続けた。
 エイドでははちみつレモンやバナナなどを摂取。85キロの第5関門に到着。やはりここでもリタイヤを申告する人がいた。ぶどうとここでも用意されていた氷水をいただき出発。しばらく走ると日本海だ。


 












https://www.youtube.com/watch?v=tk6YhP0VkfU

ゴール動画(自撮りブレブレです)


 100キロウルトラだと海がロケーションとなるコースが多い。能登すず、えびずだいこくは日本海、サロマはオホーツク海、沖縄100キロは東シナ海。輝く波間、波の音が心に染みた。

 90キロ通過12時間6分。後10キロ。

 海岸線をずっと走る。声援は後を絶たない。「冷やしているアクエリあるよ」と声をかけて頂いたカップル。ほんと生き返りました。95キロ手前の海浜公園でフルーツをいただき後5キロ。ここからは信号ストップも計算に入れないといけない。少しでも早くゴールしたいとの思いでキロ9くらいだが走り続ける。最後のエイドであんころをいただく。ちょっともさもさしたが甘くておいしかったです。

 あと1キロ。気が付くと日は落ちて暗くなっていた。ゴール地点手前で名前を呼ばれそのままゴールへ。ゴールテープを切ることができました。

 
13時間39分45秒 286位

 何度もあきらめかけていましたが、エイドのスタッフの皆さん、沿道で応援してくださった皆さんのおかげで100キロ走り切ることができました。

 私のあとも制限時間までの20分の間に100人くらいの方が走り切り、100キロ完走は431名、完走率39%。50キロ以上走った方で、それぞれのポイントで私より速く到着してるもののリタイアした方は男子54名、女子3名もいました。力のある方も苦戦する、とてつもなく過酷なレースでした。

 



 6本目の100キロウルトラマラソン。5月に読んだ「永久のゼッケン」。サロマンブルーやタイタンなど、同じ大会を10回完走するといただける称号。この年からだと難しいがあと4本違う大会に出場して、10個の完走メダルを並べたい。(えびすだいこくはメダルなかったので9個じゃないか)。

 47都道府県完走と合わせて人生の新たな目標とします。

 来年4月の富士五湖ウルトラ、6月飛騨高山ウルトラ、9月丹後100キロにまずは出場したい。