10月14日 第12回民医連ピースリレーマラソン
 10月14日、福島で開催された「第12回 民医連ピースリレーマラソン」に愛知民医連の代表として6名が参加しました。

 愛知の参加6名は、6月に開催された愛知予選で男女それぞれ3位までに入った精鋭(?)ぞろい。なにかの間違いで私とかーちゃんが男女の1位に。H比医師が2位、男子3位にはM南会の25歳O井くんが入り3名が男子代表。女子の2位はこれまたびっくりの健診室Y崎さん、3位がケアプランセンターのK川さんと協立 競走部から計5人が選出されました。

 それぞれ職場の勤務など調整しながら、私たち夫婦とK川さん、O井くんは9時前の新幹線で福島に向かいました。
 Y崎さんは応援団の娘さんと一緒に14時過ぎに、H比医師は学習会など終えてから19時前に出発しました。

 およそ3年に1度開催される駅伝大会。今年は32県から35チームが参加。歴史ある全国大会です。
 福島市あづま総合運動公園の陸上競技場と公園内のジョギングコースを舞台に、1周2.1キロのコースを男子フルマラソンの世界記録である2時間3分の間に何周できるか距離を競うリレーマラソン。
 細かなルールは下記のとおり。
 @チームは女子2名を含む5名以上7人まで。
 A1周ごとに交代し、一度走ると他のメンバーが3周するまでは再び走ることはできない。
 B女子ランナーには1周ごとに0.25kmが加算される(女子は1周で2.35km走ったことになる)。
 C2時間3分を越えると次の周回に入れないがゴールまで走り切る。ゴールの時間−123分÷5分/kmを加算する。

 走行順、目標タイムなど設定し10位以内を目標に臨みましたが…。全国のレベルは凄すぎでした。

 

愛知予選を勝ち抜いた?精鋭6人
会場にはメッセージ入りの横断幕

 先発組が福島に着いたのは13時前。ピースマラソンの看板がありすぐにわかりました。「愛知から来ました」とご挨拶すると、福島弁の独特のあったかいイントネーションで食事できる所や出発の案内を丁寧にしていただけました。
 昼食後、バスに乗りあって宿泊先へ。神奈川民医連と方々とご一緒でした。神奈川は予選会をしておらず、県連の責任者から急きょ声を掛けられてできたチームとのこと。それでも宿泊先に向かう途中に寄ったあづま総合運動公園で降りて下見RUNしていました。私たちはそのまま宿舎の土湯温泉山水荘へ。
 受付を済ませたが部屋に入れるのは15時からだと…。後から到着した他県の方々も着替えてJOGする準備。私が荷物番で残り、かーちゃん、K川さん、O井くんが着替えて近くの吊り橋あたりをJOGしました。
 15時にチェックイン。戻ってきたかーちゃんたちはそのまま3階の絶景露天風呂へ。私はその後ホテルのプールで1キロスイム。O井くんはあづま総合運動公園まで往復20キロかけて下見RUNしていました。
 

宿泊した土湯温泉山水荘

宿舎近くをJOG

吊り橋の先は行き止まりでした

 16時30分からキャプテン会議。北は北海道から南は沖縄まで間に合わなかった青森を除く34チームのキャプテンが勢ぞろい。主催者の挨拶、審判を担当していただく新日本スポーツ連盟の方の挨拶、ルール説明が行われた。引き続きスタートブロックの抽選会。陸上競技場のトラック9レーンがスタートとなり、1レーンに2チームずつ入り2列でのスタートとなるようだ。これが陸上競技なんですね。少しびっくりしました。私がひいた番号は28番。2列目の真ん中からスタートすることになりました。

 17時30分から開会式。優勝旗返還、選手宣誓などのセレモニーが行われました。
 18時から桑野協立病院院長の坪井先生の記念講演。「福島の核害」についてのお話がありました。まだまだ本当に大変な状況だということがよくわかりました。

 そして19時から全体交流会。後発のY崎さんも到着。すごいごちそうにビールも飲み放題。明日走ることも忘れてたらふく飲み食いしました。ステージでは地元福島の「エミ・バレエスクール」のフラダンスが披露されました。大盛り上がりで前までいって写真とってしまいました。アンコールも応えていただき、映画「フラガール」の聞きなれたフラダンスも披露していただきました。ブラボー!!
 
 次はチーム紹介。北海道から順番にチーム紹介や目標などアピールです。優勝目指す地元福島Aチーム、長野も連覇すると力強く意気込みを語る。翌朝揃いのユニホームで掛け声合わせてJOGしていたという岡山も今年こそ優勝と意気揚々だ。私たち愛知は名古屋ウイメンズマラソンの影響で盛り上がっている状況をお話しました。

 全体交流会も楽しく、そして時間通り終了。5つもお風呂のある山水荘の温泉も楽しみます。
 酔っ払ってうとうとしているとH比医師が23時過ぎに到着。女性陣に声掛けるが冷たくあしらわれて男3人で再び祝宴。自販機のビールが売り切れになった1時ちょっと前まで飲みました。


後発のY崎さんも間に合いました

夕食交流会

すごいごちそうです

ビールも飲み放題

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本場ふらガールのステージ
大盛り上がりでアンコール

 6時に起床。若いO井くん以外みんな朝風呂へ。Y崎さんは最近走っていないので朝RUN。4キロ走ったそうです。この時おそろいのユニホームで掛け声かけながら走っている岡山チームと遭遇したと。

 朝食もごちそうでした。おなかいっぱいいただきました。部屋に戻り着替えると徐々に高まる緊張感。8時にバスで陸上競技場へ。私の隣に座った女性は北海道チームの方。この時はしらなかったのですが、前回2位。この時も走っておられた検査技師の女性でした。北海道は予選会で女子4名と男子3名が選出されたと。緊張する〜とお話しされていましたが、北海道は今回も2位。女性が8周も走っていました。スゴイ方だったのですね。

 愛知チームのメンバーも徐々に緊張。降り立った陸上競技場には「風が吹いている〜」が流れている。あまりにも場違いな雰囲気にのまれてしまうメンバー。天気も最高だ。アップしながらスタートを待つ。

 

あずま総合運動公園

陸上競技場がスタート&ゴール
トラックをゆるくアップ
最高の天気です
徐々に高まる緊張感
H比医師はアップなしでリラックス

出番はいちばん最後のY崎

コース割も抽選でした。いかにも速そうなランパンランナーが勢ぞろい

第1走者 S藤♂ 7:53 (3:45/km)

 あいちの作戦は男子3人が走って女子、再び男子3人で間に女子の作戦。
 私が第1走者。どのチームもやはり第1走者に実力者を揃えているようだ。ランパン、ランシャツ姿の男子の中、女性も何人かいる。抽選順に整列しピストルの合図でいよいよスタート。
 みんないきなりのスタートダッシュだ。陸上競技場を出る前に先頭はどんどん離れていく。私の前にいる女性ランナーに追いつけない。陸上競技場をでると緩やかな上りが1キロ過ぎまで続く。野球場を回って今度は下り。陸上競技場に戻って400mトラック1周でタスキをつなぐ。下りで一人抜かれたが順位はほとんど変わらない。前も後ろもだいぶ離れていた。
 結局2.1キロの1周を7:53(3:45/kmペース)で走ったが順位は35チーム中18位でした。全国のレベルが凄すぎ。トップは6分(2:50/km)で帰ってきたそうである。高校駅伝レベルではないか。
 最後のトラックはヨレヨレになりながらも第2走者のH比医師へタスキをつないだ。

 
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9時30分 スタート

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一気に飛び出す
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第1走者の私 7:53も18位/35

第2走者のH比医師へタスキを渡しました

第2走者 H比 8:14 (3:55/km)

 第2走者のH比医師。先日100マイルを18時間で走破したH比医師もタスキリレーの駅伝ははじめて。しかも「息が切れるほどのスピードで走るのは疲れるんだよな」とアップもせずに話していましたが、タスキを受取るとついスピードアップ。愛知の予選よりも速いキロ4分切りの8:14で帰ってきました。第3走者のO井くんへ。

 

3:55/kmペースの8:14

最後はバテバテで苦笑い

3番手はM南会O井

私の半分の25歳だが…

100マイル走るH医師も短距離はつらいと…

がんばる53歳

がんばる50歳

第3走者 O井 9:10 (4:22/km)

 第3走者はM南会から一人参加のO井。予選会の後、診療所から病院へ異動となりあまり練習はできていないと…。それでもチームでもっとも若い25歳は、前日宿泊先の山水荘から競技場まで往復20キロ近くを下見RUNしていた。でも気合が入っているかどうかよくわからない表情は相変わらず。集合も身支度に女性陣以上に時間をかけているので一番最後。スタート前、「足がつらないようにマイペースでいきます」と…。「若いんだからつっこまんかい」と思いながらも期待をもってスタートを見送る。
 愛知予選の時よりは速いが期待していたタイムからは30秒以上遅れてゴール。やはり途中でふくらはぎがつってしまったらしい。第4走者のK川さんへ。

 

O井は4:22/kmペースの9:10

ふくらはぎがつって速く走れません

第4走者のK川さんへ

第4走者 K川 10:56 (5:12/km)

 女子1番手となる第4走者はK川さん。昨年の名古屋ウイメンズでのフルマラソン完走に続き11月にいびがわフルマラソンにエントリー。金さんのランニング教室にも通ったり、地元のスポーツショップのランニング教室に通ったりでメンバーの中でいちばん気合が入っている様子。でも、トラックに入ってからだんだん緊張してきたようだった。上り坂で苦戦したようで「3回曲がるまで上り坂だよ」と後から走る女性陣にアドバイスしていた。愛知予選より速い5:12/kmペースでタスキをつないだ。

 

5:12/kmペースの10:56
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愛知予選の時より速かったです


第5走者 S藤♂(2回目) 8:06 (3:51/km)

 再び男性陣の番。トップ長野にはここで周回遅れとなる。ホントに速い。昨夜の深酒のせいだろう。この後だんだんタイムは落ちていく。3:51/kmペースでH比医師へ。タスキ渡し様になってます。気分だけ箱根駅伝のランナーです。

 

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第5走者はふたたび私

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もう8分きりはできません


第6走者 H比(2回目) 8:31 (4:03/km)

 勢いよくスタートしたもののトラックに戻ってきた時はスピード感は失われていた。「H比先生がんばれ〜」のちょっと歳のいった黄色い声援には苦笑いで応えるしか元気は残っていないようだ。

 

第7走者 O井(2回目) 9:40 (4:36/km)

 タスキの受取りから気合が入っていないゾ。痛むふくらはぎをかばいながらなのでいたしかたないか。なんとか第8走者のかーちゃんへ。
 
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第8走者 S藤♀ 10:14 (4:52/km)

 女子2番手はかーちゃん。過去のリレーマラソンでは平地でこけたこともあり。前半の上り坂をきいて、後から走るY崎と決めた作戦は「死に物狂いで走る」だそうだ。前半から100%でいくそうある。トラックに入ってきてからがとても苦しかったらしく、男性ランナーに抜かれるも予想タイムの10:50を大幅に上回る10:14でゴールした。

 


第9走者 S藤♂(3回目) 8:09 (3:53/km)

 この段階で20位くらい。もう上位入賞は届かないが表彰のある12位、25位を狙う作戦へ。順位がアナウンスされているわけではないので、とりあえずみんな力の限り走り続けることになる。
 3回目となるとかなり足に乳酸がたまっている。上り坂では女性ランナーを抜けなくなっていた。ストライドの差で下りでやっと抜くことができた。3人抜いたが上位の速いチームに1人抜かれて周回遅れとなった。
 

第10走者 H比(3回目) 8:21 (3:59/km)

 3回目のH比。金曜日もN澤医師と多量飲酒していたのに、アルコールは走るためのガソリンなのか3回目のRUNでは再びキロ4分切りでゴールした。恐るべしである。




夫婦で頑張りました

第11走者 O井(3回目) 9:21 (4:30/km)

 O井くんも最後の出番。少し頑張ってタイムをあげてタスキ渡しゾーンへ。女性陣のラストY崎さんにタスキを渡すはずが…。横にいた福島の女性ランナーにタスキを渡そうとした。Y崎さんが「おい、こっち」とタスキを受取る。O井くん「だってピンクのウエアー着ていたから」と言い訳。たしかにK川さんもかーちゃんもピンクのウエアだったですが…。ゼッケンみればわかるでしょ。



おい、そっちじゃない

トラックに帰ってきたが…

第12走者 Y崎 11:58 (5:42/km)

 一番長い間緊張感を味わうことになったY崎。いよいよスタート。体調がすぐれず練習不足も早朝RUNで意気込みはうかがえる。「死に物狂い」のつもりで走りだすもののやはり思うようには走れないようだ。
 スタート前に作戦変更。順位を上げることを諦め25位狙い。せっかくだから女性陣をもう1周ずつ走っていただこうと…。Y崎さんが12分で帰ってきてK川さん11分でかーちゃんがラスト。しかしかーちゃんは走れないといい代わりに私が走ることになる。
 10分くらいでY崎さんがトラックに帰ってきた。予定通りと思ったのだが、足が動いていない、失速か?12分で帰ってこれるのか?と不安になり作戦変更。すでにタスキ渡しゾーンで待機していたK川さんと交代で私がスタートすることに。一方、H比医師が「Y崎走れ〜」とはっぱをかけにトラックへ。「天の声がきこえてきました」とY崎さんがラストスパート。なんとか11:58でゴールできました。

 
「Y崎、走れ〜」と天の声
ラストスパートだ

第13走者 S藤♂(4回目) 8:13 (3:55/km)

 もう走りたくなかったのだが仕方なく4回目のRUN。タスキを次につなぐだけなら余裕があるのだがつい目いっぱい走ってしまう。4回目もなんとかキロ4分きってタスキをつなぐことができました。


次はK川さんのはずじゃ?
4回目のスタートです

苦しくって屈みこみます

走り切った満足感にあふれた笑顔

第14走者 K川 11:16 (5:22/km)

 女子で唯一2周目を任されたK川さん。もう思うように足が上がりません。それでも力をふりしぼって用意されたゴールテープを切りました。バンザイでゴールです。

 


ゴール後の記念写真

 チーム成績 22位/35チーム

 14周 2時間10分9秒 最終距離 28.971km


 全国のレベルにびっくりでしたが、3年前の前回が26位だったのでステップアップとしては良しとしましょう。
 優勝は長野で17周 2時間3分42秒 女子3周 平均すると3:28/kmでみんながはしった計算。
 2位はバスでお隣だった北海道。16周 2時間8分54秒 女子8周 平均3:50/km
 3位 岡山 16周 2時間4分5秒 女子4周 平均3:42/km
 3位までは 前回大会と同じでした。

 17周1チーム、16周3チーム、15周11チームでした。平均4:00切らないと入賞できないレベルでした。


ゴール後の記念写真
閉会式で霊山太鼓 B級グルメのなみえ焼きそばと芋煮

ブロンズとメダル

優勝の長野チーム

 ゴール後、Y崎さんがピースリレーマラソンの看板をGET。近くにいた大会実行委員長の中里さんにずうずうしく記念写真を依頼。あげくに看板を渡して「これもお願いします」と。おい、実行委員長だぞ!失礼をすみませんでした。

 レース後はB級グルメで有名なふと麺のなみえ焼きそばと芋煮がふるまわれました。有料250円のビールも購入し乾杯。お疲れ様でした。順位はともかく、全国大会で思いっきり走った後、抜けるような青空の中で飲んだビールは最高でした。一生忘れることができないでしょう。地元民医連の栄養科の方が向いてくれたたくさんの梨とリンゴもとてもおいしかったです。

 閉会式。再びトラックに選手が集合。連覇の長野にふたたび優勝旗が渡りました。
 力不足を痛感した大会でしたが、3年後の大会でも予選をびりでも通過してリベンジに戻ってくるぞと心に誓ったのでした。

 澄み切った青空の中で過ごした1日。悲しい災害・事故がまるでウソのようです。この青空は名古屋をはじめ日本全国に、世界につながっているんだ。あらためて考えさせられました。まだまだ大変な状況の中準備してくださった福島のみなさん。本当に感謝いたします。ありがとうございました。

大会リザルト


チームリザルト